自然素材とは

主な自然素材・工法のご紹介

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自然素材とは、木材、紙、草、石、土などの自然の素材でつくられた材料のことです。
これら自然素材にどこまでもこだわった私たちの造る建物は、高断熱・高気密を謳う現代の住宅では感じることができない自然な快適さを生み出すことができます。
具体的には、
  1. 建材に有害物質が含まれないため、人にも環境にもやさしい。
  2. それぞれの素材に人々を癒してくれる様々な効果があるため快適に過ごせる。
  3. 耐久性もあり、年月を重ねる毎に味わいを増し、その変化を愉しめる。
など様々ですが、言葉では表しにくい、何とも言えない心地よさが最大の魅力ではないでしょうか。

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当工務店こだわりの自然素材・工法についてご紹介します。
自然素材・工法名をクリックしていただくと、詳細なご説明がご覧いただけます。

木材wood
木材woodの写真

自然素材の家には無くてはならない、主役と言える素材です。
木材は製材された後も呼吸し、湿度の調整を行い、その強度を増し続けると言われています。

木材には樹種によって様々な特性があり、同じ樹種でもその部位によって特性が異なります。
その特性を見極め、適した場所に使う。それが日本伝統の住まい造りです。
木材の加工も昔ながらの手法で、大工さんが一つ一つ手刻みで加工しています。

例えば最もよく使用される「桧(ひのき)」は木目が非常に美しく、加工も容易で建築に最も適した木材と言われています。
桧が建築材に向く理由はそれだけではありません。桧に含まれるヒノキオチールにはシロアリの食害を受けにくい成分が含まれており、その香りには心身を穏やかにリラックスさせてくれる効果があるとされています。

様々な特性のある木材ですが、高温多湿なこの国の気候にはこの国で育った木が合っているのです。

私たち平田工務店は、構造材や内部の造作材(フローリング、階段など)はもちろん、屋根の下地や床の下地など、完成してしまえば見えなくなってしまう部分にも一切合板・集成材は使用しません。すべて無垢の木材を使用しています。
中でも構造材には自然乾燥(昔ながらの方法で屋内の日陰でゆっくりと乾燥させる方法)させた紀州熊野の木材を使用しています。

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木舞組・土壁 KOMAIGUMI & Mud wall
木舞組・土壁 KOMAIGUMI & Mud wallの写真

土壁の下地には、竹を縄で編み込んで造られる木舞組(こまいぐみ)を施します。割り竹を1本1本しゅろ縄で編み込んでいく、大変手間隙が掛かる作業です。
木舞組はやがて土壁で覆われてしまうため、見えなくなってしまうものですが、「自然素材の住まい」にとっては欠かす事の出来ない重要な工程のひとつです。

土とわらすさ(稲わらを短く切ったもの)を混ぜ、寝かせて発酵させて出来た土を木舞組に塗りつけ土壁にします。わらが発酵して土の粘性を高め、さらにわらの繊維が残り土のつなぎの役目をして土壁に強度をもたせてくれます。
土と竹は素材同士のなじみが良いので、幾つかの土壁下地の中でも耐久性ある優れた工法です。

現代では、断熱材を使った住宅が大半を占めていますが、当工務店では、断熱材にあたる部分にこの土壁を施します。土をよく乾燥させ、収縮ひび割れを分散させることにより、通気性も良く、調湿性・蓄熱性に優れた土壁が出来上がります。
工期は長期間に及びますが、高温多湿のこの国の気候には最も適した工法と言えるでしょう。

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漆喰・珪藻土 Stucco &Diatomaceous earth
漆喰・珪藻土 Stucco &Diatomaceous earthの写真

漆喰とは、消石灰・麻すさ・ふのりを水で混ぜ合わせた材料で、古くから社寺建築、民家、蔵などの外壁に多用されてきました。防火性・遮音性・耐久性・調湿性などの効果を持つ優れた自然素材です。内部・外部ともに使用できる材料です。

珪藻土とは、海や湖の中のプランクトンの死骸が堆積してできるもので、粒子に無数の孔が空いていて、調湿・脱臭・断熱・遮音などの効果を発揮します。その表面のざらっとした質感や施工のしやすさから、近年よく住宅の内壁に用いられています。

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瓦 Japanese roof tile
瓦 Japanese roof tileの写真

最近はあまり見かけなくなった瓦ですが、表面が炭素や釉薬でコーティングされているため熱伝導率が低く、冬は熱を逃がさず夏は直射日光を反射して熱を吸収しない、断熱性に優れている、素晴らしい日本伝統の建築材です。
瓦の歴史は古く、今から1400年以上も前の技術が残っていると言われています。

屋根の荷重負担を気にされる方も多いのですが、現在では土葺き工法ではなく、引掛け桟工法が主流ですので昔に比べて屋根にかかる荷重も1/2~1/3に軽減されています。
万が一雨漏りなどがあっても1枚づつ修理可能なため修繕費も安くつき、メンテナンス性が高いので、100年は持つと言われています。

瓦にも産地や形など様々なものが存在しますが、当工務店では淡路瓦をよく使用しています。
淡路瓦は淡路地方で生産される粘土瓦で、日本三大瓦のひとつとして数えられる由緒ある瓦で、耐久性はもちろん通気性・断熱性にも優れていて長持ちします。

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備長炭・木酢液 BINCHOUTAN &Wood vinegar
備長炭・木酢液 BINCHOUTAN &Wood vinegarの写真

床下は居住空間ではないため、常に乾燥状態にするのが好ましいと言われますが、
残念ながら通常は、特に湿気がこもる箇所で、結露によるカビや白蟻の被害が発生し、建物の耐久性に影響をもたらします。それを防ぐために、床周りに木酢液を散布し床下には備長炭を坪/30~60kg敷き詰めます。
備長炭は多孔質で無数の穴が開いており、さまざまな有害物質を吸着し、除湿、脱臭、防露効果を高め白蟻や害虫の寄り付かない環境にする効果があります。近年では、遠赤外線効果やマイナスイオンの発生などの効果も認められています。
床下の地盤からの湿気の供給をしっかり遮断して備長炭を敷き詰めることで除湿効果を最大限に引き出せると考えています。

また、化学物質の中で特に問題視されている「ホルムアルデヒド」にも効果的で、水溶性の「ホルムアルデヒド」を、水分を吸収しやすい備長炭がよく吸収し分解してくれます。
木酢液とは木炭を焼く過程で精製される液体の事で、その成分には害虫を寄せ付けないなど防蟻効果があると言われています。
防蟻効果のある桧を土台や大引に使用して、さらに木酢液を散布することで、防蟻効果を高めています。

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薪ストーブ wood stove
薪ストーブ wood stoveの写真

薪ストーブの熱は「輻射」または「対流」し、室内を暖めます。
「輻射」は薪ストーブ本体の熱が人の体や家の内部の床・壁・天井などにあたることで熱が伝わることです。
これにより家自体も暖められるので、室内は暖かく快適に感じられる空間になります。 
「対流」は薪ストーブに接する周辺の空気が温められて上昇し、そこにまた冷たい空気が流れ込み温められて上昇するという空気の流れの事です。対流の効果により吹抜けなどがある家では家全体に暖かい空気が行き渡り家全体を暖めてくれる効果があります。
土壁や厚みのある木材などは蓄熱効果が高いので、薪ストーブとは相性が良いとされています。

デメリットは部屋が暖められるまでに時間がかかる事、薪を置くスペースが必要、定期的なメンテナンスが必要なことなどが挙げられますが、薪ストーブの薪が燃えるパチパチと言う音を聞きながら、ゆらゆらと揺れる炎を眺めるひとときは時間の流れを穏やかに感じさせてくれるでしょう。

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塗料 coating
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木部の着色や保護にはオスモ&エーデル社の「オスモカラー」を使用しています。
オスモカラーは植物油と植物ワックスをベースにした自然塗料なので、人にも環境にもやさしい無公害の塗料です。
子供がなめても大丈夫なので、木製のおもちゃの塗装にも使われています。
また、水溶性で木に深く浸透するので、木の呼吸を妨げずになおかつ塗装のめくれ・剥がれの心配がありません。

※当工務店は、人や自然にやさしい自然素材のみを使用していますので「オスモカラー」をおすすめしていますが、 それ以外でも自然素材でご希望の塗料がございましたら使用することは可能です。

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外壁材 External wall material
外壁材 External wall materialの写真

杉(ウエスタンレッドシダー)は、ヒノキ科ネズコ属の木材で、腐朽しにくく、水分によっての反りや割れが非常に少ない木材です。防虫効果だけでなく、防腐効果も高いため、無塗装でも耐候性があり、屋外のデッキ材などに多く使用されています。
「オスモカラー」などの自然塗料を塗装すれば、さらに木材の寿命をのばすことが出来ますが、木材の色の変化を楽しむという点では、無塗装での使用もおすすめです。

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石材 Stone
石材 Stoneの写真

石材は種類によって特性や色、模様などが異なり、古くなる程味わいの出るものが多いです。
当工務店では、外壁の一部に使用したり、浴室に使用したり、オリジナルキッチンの天板に使用したりと、様々な場所で使用しています。
いくつかよく使用する石材を紹介します。

[ 大理石 ]
緻密で磨くと光沢が出るので内装の仕上げや装飾品によく使用されます。
他の石材に比べて柔らかく風化が早く酸に弱いなどのことから、屋外ではあまり使用されません。

[ 御影石(花崗岩)]
他の石材に比べて緻密で硬く耐摩耗性・耐久性に富む石材です。
優れた耐久性を活かして外壁や階段に使われることが多いです。
当工務店では基礎の土台パッキンやキッチンの天板に使用しています。

[ 鉄平石(安山岩)]
他の石材に比べて硬質で耐火性・耐久性・耐摩耗性に富む石材です。
薄く板状にはがれるのが特徴です。外壁などのほかに外構まわりにもよく使用されます。

[ 玄昌石(粘板岩)]
石質は緻密で容易に板状に加工できることから外壁や床に使用されることが多い石材です。耐水性や耐火性に優れています。

[ 大谷石(凝灰岩)]
石質は柔らかく加工しやすい。耐久性は低いが耐火性に富みます。
時間が経つと色調が変化していきます。昔は蔵の壁や塀によく使用されていましたが、近年はその独特の質感と表情から内外装問わずよく使用されています。

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畳 TATAMI
畳 TATAMIの写真

畳は日本固有の文化であり、日本人には欠かせない建築材ではないのでしょうか。
畳には調湿性能や有害物質の吸着性能があり、畳表に使われる「い草」のどこか懐かしい香りは、心身ともにリラックスさせてくれる効果があります。
当工務店で使用する畳表には、生産地・生産者の記載がある、国産で無着色のものを使用しています。

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木製サッシ WOOD sash
木製サッシ WOOD sashの写真

木製サッシとは木製の窓枠とガラス戸が一体になったサッシのことです。
木の質感を活かしたデザイン性が大きな魅力ですが、アルミなどの金属よりも熱伝導率が低いため、結露しにくいという利点があります。

デメリットは、定期的に木部の再塗装をするなどのメンテナンスが必要な点です。特に外部に面している部分は紫外線や雨風によって劣化は避けれません。様々な条件にもよりますが、3~5年程度に一度の再塗装が長持ちさせるために必要とされています。ただ、木の古びた味わいも楽しい変化の一つとも言えます。

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木製建具 Wood fittings
木製建具 Wood fittingsの写真

玄関ドアなどの出入口や、室内の建具、装飾窓、収納の建具に至るまで、すべて当工務店にてデザイン・製作しています。
無垢の木材を使用しているので、趣のある雰囲気に仕上がります。
使い続けて行くことで、扉ひとつにも愛着が湧いてきます。

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